遺伝というと、身長・体重、運動能力、美人度、などをすぐに思い浮かべる。これらは努力しても変えることが出来ないモノ、としての認識だ。だから諦めもつくし、周囲も仕方ないものとして認識する。
しかし、個々人の頭の良さは努力すればなんとかなる、というのが世間一般の考え方のような気がする。だから学校の勉強ができないのは努力が足りない、もっと頑張ればできるようになる、と。
しかし、知能も身長や体重と同じように、そのほとんどが遺伝で決まるらしい。
遺伝的に知能が低ければどれだけ頑張っても遺伝的に知能が高い奴と同じにはならない、らしい(エビデンスがある)。そうならそうと早いところ言ってくれれば無駄な努力をしなくて済んだものを。
今の教育の問題点は、学校の勉強の出来・不出来は遺伝で決まるものではなく、環境でどうにでもなる(皆出来るようになる)、という前提に立っていること、らしい。 誰でも大谷翔平にはなれないことは納得するが、東大などの難関大学に入れないことにはすぐには納得しない(すぐにビリギャルの例を出すのだが)。
お前が出来ないのは遺伝だ、といわれればとても救われるように思うのだが。早いところ周りからそう言ってもらえれば方向転換は容易だろう。遺伝的に有利な分野に対して努力すればモノになる可能性が高く、スキル獲得も早いだろう。
なお、幼少期は遺伝因子の発現が少なくて環境因子のほうがが勝るらしい。十代後半からは本来の遺伝因子が優位になってきて、いくら環境を整えても遺伝因子には勝てないらしい。つまり、いくら子供の教育にお金を使っても無駄になる可能性が高いらしい(もちろん程度問題だが)。
自分にとって救いになったことは、子供の教育にはほとんど関わらなかったが、結果オーライ、ということか。
現状はなるべくしてなった結果なのだろう。
「知能は遺伝する」、早いとこ知りたかった |
【参考図書】日本人の9割が知らない遺伝の真実( 著)
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