『飽和潜水』とい技術があるらしい。
知床の事故で船を引き上げるために「飽和潜水」の技術で専門業者のダイバーが潜って作業をするらしい。現在日本で飽和潜水の技術がある業者は1社だけのようだ。
潜水士として恥ずかしながら、このような技術があることを知らなかった。
一般のレクリエーショナル・ダイビングでは水深40メートルを限界の目安としている。テクニカル・ダイビングでは最大100メートル程度である。 私の最大深度は45メートルだが、アメリカ人や韓国人はやたら深いところに行きたがる。深い所に行くと”窒素酔い”で気分がハイになりイケイケになるようだ。
これに対して、飽和潜水では水深100メートル以上、数百メートルでの人間の作業を可能とする潜水技術である。もちろん肌で水圧を受ける。
基本的に深く潜ること自体は可能だ。フリーダイビングの世界記録は水深202メートルである。フリーダイビングの場合はすぐに浮上するので問題ないが、深く潜って作業などをした場合は浮上時に潜水病になってしまうのが問題なのだ。(※もちろん、急速に深く潜る場合でも耳抜き等が大変だが。。。)
Wikipediaによると、
『飽和潜水を行う際には、地上・船上で高圧環境を実現するための再圧タンク(DDC:Deck Decompression Chamber) 、および、高圧環境を維持したままで再圧タンクから海底までを往復するためのベル(PTC:Personnel Transfer Capsule)が使用されることが多い。』
らしい。地上にいるときに加圧してそのまま深海まで運ぶらしい。大変なのは作業が終わった後で、地上に戻ってからの減圧である。深度と作業時間にもよるが、たぶん減圧に何日もかかるのだろう。
40メートル程度でも薄暗くなるので(赤色がなくなる)、数百メートルだと真っ暗なのだろう。
怖いもの見たさで一度行ってみたいものだが、歳だからだめだね、たぶん。
これが「ベル」だ!(Wikipediaより) |
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