なぜ私は人に絡まれ易いのかようやくわかった。
私は今まで日本の図書館でいろいろなジジイに絡まれた。海外では物乞いや押し売りにメチャクチャ絡まれる。逆に、外人なのに現地の人から頻繁に道を聞かれるのだが、これが良い意味での絡まれるということではないだろうか。
そして、今日も物乞いのガキに絡まれた。たくさんの人が行き来しているのに、私に目をつけて絡んできたのだ。
バスを降りてふと目が合ったら、すかさず私に近寄って来て歩きながら手を出す。無視してもずっと付いてくる。無視するとわざわざ目の前に手を突き出す。周りにはたくさんの人がいるのだが。30メートルばかり無視して歩いたが、ずっと付きまとう。ガキのくせにメチャクチャねちっこい。
さすがにキレて怒鳴った。
よく分かったのだが、このガキは私を舐めているのである。
大勢の人の中からわざわざ私を選び出したのだ。与しやすいと本能的に思ったのだろう。決して大柄の西洋人にはこんなことはしない。背が低くて弱そうな老人っぽい奴を狙っているのだ。もうこれは一種の「狩り」である。狩りやすい対象を狙っているのだ。
今までたくさんの人間に絡まれてきたが、結局見た目で私が与しやすいと思われているだけなのだろう。
つまり、一瞬たりとも隙を見せたらいけないということだ。
ここは修羅の国フィリピン。舐められたら骨の髄までしゃぶられる世界。敵に弱みなど決して見せたらいけないのだ。
目が合ったらジロリと睨む。危険な場所ではいつももやっていることだが、今日は自宅に戻ってきたところだったのでのほほんとしすぎたのだろう。バスターミナルまで物乞いのガキが出入りしているのは知っていたのに、気を抜いてしまった。
目つきを悪くすのも疲れるので、今後はサングラスでもしようかな。
分かりやすい絡まれ方なら良いのだが。。。 |
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