2022年9月16日金曜日

フィリピン残酷物語-今度は電気を止められた!

 日本への一時帰国から自分の部屋に帰ってみると、大変なことになっていた。

 電気が止まっている!

 部屋の電灯はおろか、冷蔵庫から何から全ての物に通電していない。ブレーカーを見たが全て ON になっている。まさか停電では?と思ったが、隣の部屋の電気は点いているようだ。

 慌てて1階のレセプションまで行って、私の部屋の電気が止まっていることを告げると、何のことはない、メモ紙みたいなものを取り出して、

 あんたの部屋は、MECO(Mactan Electric Company)への支払いが遅れているから止められたんだ!

  先月分の Bill 金額は振り込んだはずだ(居住期間と請求期間の差あるのでエージェントと分担し別々に振り込んだ)。なぜ支払金額が不足しているのか理由がわからない。

 時刻は夜の8時。

 理由は分からないが、とりあえず何らかの金額を振り込む必要があるようだ。冷房の無い一夜を過ごし、朝一でセブンイレブンからMECOへとりあえず4,000ペソ振込みをした。その後エージェントに連絡して早急に通電してもらえるようMECOと交渉してくれ!と頼んだ(これが混乱のもとだった

 ほどなく日本人のマネージャーからメッセージが来て、レシートを送付してくれればすぐにMECOと話してみるとのこと。

 レシートを送付して一安心し、まずは久しぶりに朝からプールで優雅に過ごす。その後室温30℃の中ドア窓全開で持ち帰った荷物(ほとんど食料品)の整理、そうじなどをして午前中を過ごし、エージェントに進捗状況を確認すると、「MECO の電話が混んでいてなかなか繋がらない。たぶん電気は繋がっても今日中いっぱいくらいかかるのでは?」、とまさに他人事の返事。このへんから雲行きが怪しくなってきた。その後何の連絡もないので午後3時前くらいに電話したところ、「担当者に確認してみますね」、との屈託のない明るい声での返事。

 おめーは、まさかフィリピン人に丸投げしてるのか?

 そーですけど。私は忙しいので他の仕事をしています、だと。

 ここでブチ切れて、電話を切るなり1階に降りて、レセプションのお姉さんにどうしたら良いか確認。すると、MECO へタクシーで行って直接支払え、とのご指示。

 島の反対側にあるMECOまで振り込みレシートを持ってタクシーで20分余り、魑魅魍魎の世界に突撃することに!

MECO 本社。意外と小さい感じだ

 建物に入ると長蛇の列。こいつら皆な支払いが遅れて直接支払いに来ているやつらだ。。。並ぶとすぐに、セキュリティが「お前はシニアか?」という有り難いお言葉。そうだと答えると列をすっ飛ばして、特別の支払カウンターへ。

 特別カウンターでレシートを見せながら事情を話すと、カスタマーサポートへ行け、との指示。セキュリティにどこか訪ねると、建物の外。安物のプラスチック椅子が20個くらい並べてあって、先客が5人ほど。日陰とはいえ気温は32度、なかなかの好環境である。椅子の列の前には「卵の入れ物を組み立てて作った」オープン・ブースが並んでいる。

 なんと、屋外ブースから リモートでカスタマー・サポートの担当者と会話するのだ。

 

待合風景(出典:Google Mapの案内写真)

 なるほど。。。

 待つこと15分、私の順番になった。

手作り感満載!フィリピン人の得意技。

 本当にちゃちいオープン・ブースに入ると、担当者の大きな顔写真が。モニターなどない。あるのはカメラとマイクだけという簡素な造りだ。金がかかっていないのが一目瞭然。でも手作り感満載でとてもグッド!な感じ。

 担当者と話して分かったことは以下。

1.8月請求書の支払いで、エージェント支払分(約170ペソ)が不足しているので電気を止めた(1ヶ月以上の滞納)。

2.9月請求書分も含めて今すぐ支払えば、5時30分頃には通電する。
 ※通電再開のための料金もかかるとのこと

 訳も分からず、指示された追加の金額を支払カウンターで支払って帰路に。

 帰りは冷房ジープが来たのでそれで帰宅(22ペソ)。レセプションの前を通ると、セキュリティの男から通電した旨教えられる。まだ5時前なんですけど、通電するのがなんて早いわけ?

 その前に、なんでセキュリティのお前が通電したこと知ってるの? 

 訳の分からないフィリピンの電気事情である。

 残った謎は、なぜエージェントの振り込みがMECOで認識されなかったのか?ということである。エージェントは銀行振り込みをしているようだ。来週にはエージェントがMECOに確認することになっている。どうなるのか楽しみだ。

 

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