フィリピンは階級社会である。
日本も悲しいかな総中流社会が崩れ、階級の固定化が進んでいると言われるが、フィリピンは階級の固定化が激しい。
フィリピン統計局によれば、月給が2万ペソ(約2万4千円)以下は貧乏人(低所得層以下)に区分される。セブで最低賃金(日給約400ペソ)で働けば、月で約1万ペソ。たぶん、セブの8割以上は貧乏人だろう。12万5千ペソ以上は高額所得者らしい(フィリピン企業の上級部長・役員クラス)。これは数パーセントいるかどうかだろう。貧乏人の家庭に 生まれたらその上の中間層に這い上がるのは大変だ。
貧困から抜け出す一番手っ取り早い手段は、外国人と結婚すること。
昔も今も同じだ。 昔はフィリピン人の若い娘が日本人(最近は韓国人らしい)のオッサンをたぶらかして結婚するのが多かった。だが最近は「絶食系日本男児」に満足できない肉食系日本女子が年下フィリピン人タンバイを食らうという、新しい図式ができつつある(ようだ)。
遊ぶのは勝手だが、子供が出来てフィリピンで生き抜くのは大変だと思う。金ずると結婚したタンバイは絶対働かないので、自分が働くしかない。現地採用だと「中所得層」止まりであり、子供をインターナショナル・スクールなどの高級私立に行かせる余裕はない。結局、子供は普通のフィリピン人として生きていくしかなくなる。
娘を持つ親としては複雑な気持ちである。
※タンバイ:一日中ブラブラして働かない男たち(Stand-byの略と言われる)
フィリピン統計局調査(2018年) |